- 大阪市青少年国際交流協議会(O.Y.I.F.)
- 津吉貴美子
国際交流派遣事業のねらいとこれまでの取り組み
ブルネイで日本大使館の全権大使のお話を聞く機会があったとき、「大使の仕事の大切なことは、外国の人と仲良くすることです。」とおっしゃっていました。簡単そうで難しいことです。でも、大切なことです。異文化に触れ、視野を広め、世界にはいろいろな価値観があり、立場によって何が正義かも違ってくることを知ることで、お互いを認め合うことにつながるのではないでしょうか。子どもたちが、使節団として外国に行き、交流してくることは、小さな外交なのです。
- ひと・自然・文化とのふれあいを通して見聞を広める。
- 現地での子どもたちの交流、学校訪問、ホームステイ等の生活体験を通じて、異文化社会に対する理解と友好を深め、国際感覚を身につけた青少年の育成を図る。
私たちは、青少年の派遣事業を行うとき、これらを目的としています。ただ海外に行くのではなく、事前研修・事後研修を行い、その国についての基本的知識を持った上で現地に向かい、帰国後は、ふりかえりとまとめをし、報告会を実施するなど、子どもたちが目的意識を持って参加できるようにしています。
大阪市には『大阪市青少年国際交流派遣事業』があり、毎年、夏休みに、大阪市と関係のある国や都市に小・中学生を派遣しています。今年で17回目になるこの事業にOYIFは、当初より参画し、派遣随行及び研修指導に携わっています。
- 平成22年度は、韓国釜山に行きました。これまでに、オーストラリア・アメリカ・シンガポール・マレーシア・タイ・インドネシア・ブルネイ・中国等で、一週間程度の日程で学校訪問、ホームステイ等のプログラムを中心に実施しています。このような派遣に参加した子どもたちや、国際交流に関心のある小学生から高校生の子どもたちが中心になり、異文化に触れたり、国際社会に目を向けるきっかけとなったりする活動も行っています。今年度は、Jr.OYIF会員の高校生を中心に、ドイツ(ハンブルク)への派遣も実現しました。地域に根付いた青少年消防団との交流で、子どもたちはいろんなことを感じ学んできました。
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- ホストファミリーと夕食交歓会
釜山との交流
「この訪問を通して、韓国と日本の交流がより深まり、お互いの国のことをお互いが理解し合って、これまで以上に友好の輪がどんどん広げられることを願っています。私たちがその架け橋となればうれしいです。」
これは、今年度派遣、『2010夏休み釜山ジュニア使節団』の団長(中学2年生)の表敬訪問でのあいさつの言葉です。「架け橋」は、国際交流のキーワードの一つです。小さくて細い架け橋も、積み重なれば、太くて立派なものになります。
『ジュニア使節団』は、毎年、5月に募集を行い、6月に使節団メンバーを決定します。6月から出発までの間に3回、帰国後2回の研修をします。この事前研修では、仲間づくり、現地での交流準備等の他、釜山に行くにあたり、興味関心を持っていることの中から各自がテーマを決めます。韓流ブームの追い風もありますが、歌手・ファッション・アニメなどの流行っているもの、食文化・店で売っているもの・日常生活、街の様子等をテーマとして挙げ、帰国後、報告書にまとめました。
訪問国が韓国と決まったとき、学力向上に熱心で進学熱が高く、学校訪問やホームステイ先を見つけるのは難しいと予想されました。今回は、釜山にある国際交流財団に相手先を探していただき、無事私立の中高一貫校(大渚中学校・高校)と地元の公立小学校(徳斗小学校)を訪問できることになりました。現地の生徒たちにとっても、外国の子どもたちと交流した経験があまりなく、新鮮だったようです。素朴で明るい子どもたちで、お互いすぐに仲良くなれ、言葉の壁があっても、ファッションや芸能界の話に花が咲いていました。
訪問した時は8月で夏休みなのですが、夏期講習で、小学校でも部分的に授業が始まったところでした。
英語教育にも力を入れておられて、通常小学校3年生からカリキュラムに入っているそうです。大渚中学校の校長先生からは、相互交流できる日本の学校を探しているとお聞きし、今後の交流についてOYIFとしても考えていきたいと思っています。
このような派遣事業に参加した子どもたちは、現地に降り立つと、まず、空気を肌で感じます。そして、五感を通じて、小さなカルチャーショックを受けます。実際に行くことで、知識として知っているだけではわからない小さな発見をたくさんします。
言語は文化です。その言語を使う人たちのものの考え方や価値観の違いも表れます。ですから、現地の言語を理解することは大切です。しかし、始めは、言葉の壁を心配されますが、終わってみると、言葉がわからなくても、ジェスチャーなどを駆使して、気持ちは必ず通じるという感想をもちます。異文化に触れる入り口としてはそれで十分なのだと思います。
- 現地の人との交流を中心としたこれらの派遣事業をきっかけに国際的な視野が広がり、帰国後は、私たちと同じようにOYIFのスタッフとなり交流のサポートに入る子どもや、留学をしたり、ホストファミリーとなって第一線で草の根交流活動を始めたりする子どももおり、自分の進路に影響を与えるものになっているようです。
参加した子どもたちの感想などは、報告書にまとめてありますので、機会がありましたらぜひご覧いただきたいと思います。
私たちの活動は、人と仲良くすること。そして、人と人を仲良くさせることです。これからもこの活動で人と人をつないでいこうと思っています。 -

- 韓国茶道の体験
OYIFとは
大阪市青少年国際交流協議会(Osaka Youth International Exchange Federation)は、大阪市の青少年指導者海外派遣事業に参加した、大阪市内の各種青少年団体の指導者が中心となり設立されたボランティアの団体です。「国際化社会に対応できる青少年の健全育成」と「国際的な相互理解の促進」を目的として、さまざまな国際交流活動(青少年派遣事業・青少年受入事業・ホームステイバンク・国際交流セミナー・Jr.OYIF育成事業)を行っています。
- 事務局
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